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公立の中学・高校から
東大へ行こう!
「行きたい大学へ入る勉強法」と「家庭力」のルール(単行本)
著書:滝田 大&洋子

はじめに
琵琶湖

私たちの住んでいる滋賀県高島市は、琵琶湖の西側の、山々と川と湖に囲まれた、のどかな田園地帯にあります。生活するのには、本当に環境のいいところです。だから、ここで子供たちを伸び伸びと育てるには最適なところです。

しかし、子供たちがやがて、中学生、高校生になったときには、現実的な問題に直面します。自分の子供たちには、「自分にとって最高!」の大学で学ばせてあげたい。さあ、どうする?大阪や京都の私立高校に入れるか、あるいは予備校に行かせるか。でも、京都まで電車で1時間もかかる。もしも大学進学だけのためならば、これは実に時間の無駄な選択です。

ならば、地元の中学・高校で、自分の望むだけの学力をつけさせよう。しかし、どのようにして? それから、私たちの試行錯誤が始まりました。そこでわかったことは、公の学校教育ももちろん大切だが、やはり、これにプラスアルファが必要ということです。それは、家庭での教育方針と学習の位置づけと、専門の指導を受けるということです。そうすれば、たとえ東大や京大と言えども可能性が拓けるということが実証されました。

私たちの必要から生まれたαセミナーと子供の教育方法ですが、これが、少しでもお役に立つならばと、この本を書くことになりました。ポイントは次のようなものです。

1. 各家庭の教育方針と、親の役割が一番大切。
自分の子供がどのようになってほしいのか? 子供の幸せとは?
2. 「行きたい大学へ行こう!」これを信じさせること。
あまりにも子供も親も自分たちを過小評価しすぎ。
東大だろうが、京大だろうが、行きたいと思ったら、そこからすべては始まる。
3. 「目標は高く、人生は自分の力で拓け」この心意気を育てることが大切。
4. 勉強は楽しめ。受験生活は楽しい。目標があるから楽しい。
そして、親も子育てを大いに楽しもう。努力のあとに、喜びが起こる。
5. 母親の役割。
ぐちを聞き、なだめすかし、そしていい気分にさせて、楽しく勉強できる雰囲気にしてあげること。おいしい食事、たのしい家庭だんらんが絶対に必要。
6. おだてること。
これが一番むずかしい。自分の子供を叱咤激励できるか。
→私もなかなかできなかった。他人の子供(αセミナーの生徒たち)はほめまくるのに、自分の子供にはなかなかできなかった。
7. なにごとにも基本が必要。
学び方にも基本があることを知ろう。

この本を自分の子供の成長を願うご家庭の方々にぜひ読んでいただきたいと思っています。今では、教育することってひょっとしたら、自分が育てられてることにもなるような気がしますし、子供の成長は、自分の成長かなと感じていますから。

それから、大学受験生の諸君にも読んでいただきたいのです。悩んだり、壁にぶつかったりしたとき、あるいは、将来に不安を抱いたとき、リラックスして読んでください。なにかのヒントになるかもしれません。そして、自分の能力の可能性を信じて、自分にとって最高の大学を目指してください。気づいたときが、出発点です。

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もくじ
 

公立の中学・高校から
東大へ行こう!
著者:滝田 大&洋子


  序章 子供の教育は家庭から
  第Ⅰ章 「行きたい大学へ行く」ための心構え
  第Ⅱ章 「行きたい大学へ行く」ための中・高6年間の家庭での過ごしかた
  第Ⅲ章 「どうすれば子供が勉強するようになるか」のコツ
  第Ⅳ章 成績がぐんぐん伸びる勉強の仕方
  第Ⅴ章 幼年期〜小学生時代はどのように過ごしたか
  第Ⅶ章 よい塾選びのポイント


この本を自分の子供の成長を願うご家庭の方々にぜひ読んでいただきたいと思っています。今では、教育することってひょっとしたら、自分が育てられてることにもなるような気がしますし、子供の成長は、自分の成長かなと感じていますから。

それから、大学受験生の諸君にも読んでいただきたいのです。悩んだり、壁にぶつかったりしたとき、あるいは、将来に不安を抱いたとき、リラックスして読んでください。なにかのヒントになるかもしれません。そして、自分の能力の可能性を信じて、自分にとって最高の大学を目指してください。気づいたときが、出発点です。




●子供の能力には限りがない。あるのは自分がつくる壁だ
不思議な現象があります。心理学的には大変おもしろい現象です。

αセミナーでは、センター試験のあとは、毎日全国の国公立大学の問題を皆で解いていきます。北海道大学から始まり、沖縄大学まで、40校近くの大学の問題を解いていきます。北から調子よく南下していきます。しかし、関東地方に来ると、残念ながらパスする大学が多くなります。東大ももちろんパスです。生徒はびびるし、多分、解こうともしないので、授業にならないからです。

ところが、通常の演習問題で、こっそり1問だけ東大の問題(まあ、易しい? 問題ですが)を入れておくと、けっこう皆が解いてしまうのです。そしてあとで、これは東大の問題だよと言うと、一様に驚いた顔をするのです。

それで、次のクラスに、「これ東大の問題だよ」と言って、解かしてみると、残念ながら皆解こうともしないのです。次に、「前のクラスの生徒は解いたよ。皆解けたよ」と言ってさせてみるとけっこう解けるのです。

●私の息子の場合
さて、私の息子の場合を少し話してみます。息子が明確に「東大にする」と言い始めたのは多分、高校3年生くらいだったと思います。(私はあまりにもすばらしい父親なもので、実はどこに進むかはあまり関心がなかったのです。この点は母親に聞かなくてはいけませんが。)そんな呑気なことを、あるいは、受験の心配をしなかったのですって。はい、まるっきりしませんでした。
だって、たかが大学受験じゃないですか。どこを受けたっていいじゃないですか。だったら、「行きたい大学へ行こう」です。気に入った大学を受ければいいのです。

もちろん、この裏づけは必要です。「基礎学力があること」大丈夫、息子はいわゆる勉強は自分できちんとしていました。中学時代からαセミナーで他の生徒と同じ様に学んできましたから。さらに、学校での模試なども、できなかった所をじっくりと復習していました。これがまさに王道なのですね。

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あとがき
新緑

今は外は新緑の季節で、街路樹は鮮やかな新緑を帯び、その下にある垣には、さつきがそろそろ色づき始めています。
なんていい季節なんだ!と思わず口にしたくなります。
いや、この季節に限らず、やがてくる夏の琵琶湖もいいし、紅葉の秋もいいし、一面真っ白になる冬も捨てがたい。
なんだ、結局どの季節もいやどの時期も気に入っているのではないか。
いや、自然環境だけでなく、出会った人たちと「おはよう」「こんにちは」の挨拶がかわされる日々の生活環境も心地よいし … 。

あらためて、私はこの湖西地方の生活を満喫していることに気付きます。
そして自分の家族との日常生活、自分の生徒たちとの授業中も、そのひと時ひと時を楽しんでいることに気付きます。
いつこのような信条が生まれたのかも知れませんが、とにかく「すべてを楽しもう!」は
多分子供のときからの生活のなかで育まれてきていたものと思われます。

小さいころは、地域の人々に、家族に見守られて毎日を過ごしてきました。
仲良く遊んだり、ケンカをしたり、いたずらをしたり …
今考えれば「見守られているという安心感」があったからこそ、たっぷりとすきかってな1日を過ごせたものと思われます。
それゆえに、私は、両親を、地域の人たちを、親戚の人たちを尊敬していました。
そして、自分では、「愛されている」と感じていました。
これが自負心を育んできました。そして、場合によれば「頑張る」ことも辛いときに「歯を食い縛る」こともできた要因だと思っています。

さて、今この歳になって、自分はまるで昔の自分の父親となり、子供たちが自分の子供時代の子供のような錯覚に陥ることがあります。

だったら自分が受けたあの愛情を子供に注ごう。
いや多分、自然に注がれてきているに違いない。
そして、自分なりの生き方を …

そんな難しいこと考えなくても、とにかく、子供との生活を、家族の生活を、そして、地域の生活を楽しめばいいのだ、というのが私たち夫婦の考えです。

今は、子供を育てることは、子供に自負心を持たせることだなと、と改めて感じています。
自負心があるためには「自分を大切に」そしてそれは同時に「他の人を認める、愛する」ことです。
だったらやっぱり「愛情を注ぐ」ことです。
そのためには、態度で示さなくては。そのためには、親子の会話が絶対必要です。
そして、そのためには、夫婦の会話が絶対必要です。

この本は、私(大)と洋子の共同執筆と言うよりは、2人が混在して、書き上げたものです。

本当の事を言うと、4人の子供を育てた(私はなんと一番厄介な大きな子供だそうです)と、豪語している妻であり、子供達の母親である洋子の存在なくしては、この本もなかったでしょう。

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